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警備員の募集の祝い金・寮・面接なしは、もらえる条件・差し引かれるお金・省けない手続きを確かめれば安心して選べます。
求人を見ていると「入社祝い金あり」「即日入寮OK」「面接なし・履歴書不要」「日給〇円〜」といった言葉が並んでいて、どこを選べばいいのか迷いますよね。どれも魅力的な条件ですが、言葉だけでは「いつ・どんな条件で・手元にいくら残るのか」まではわかりません。うたい文句を「条件」と「お金」に分けて聞けば、応募してから戸惑うことはぐっと減ります。
現場からの一言
応募のお電話で「祝い金はいつもらえるのか」「寮費はいくら引かれるのか」を一つずつ確かめてくださる方ほど、働き始めてからの行き違いが少ないと感じています。先に聞いていただけると、研修の日程や登録の日に持ってくる書類まであわせてお伝えしやすいからです。反対に、うたい文句だけで応募を決めた方が、登録の日に「思っていたのと違った」と戸惑われるケースも少なくありません。聞きにくいことほど最初に聞いていただくのが、長く安心して働くいちばんの近道だと思っています。
— 株式会社FAIRセキュリティ 副社長・古川 友之
目次
この記事でわかること
うたい文句は「条件つきの約束」として読み、応募前に中身を聞いておくのがいちばんの近道です。この記事を読むと、次の3つがわかります。
- 入社祝い金・寮・面接なし・「日給〇円〜」の中身と、確かめるところ
- 警備の仕事は派遣では働けないことと、募集元が認定を受けた警備会社かの確かめ方
- 応募の電話でそのまま使える質問の例
警備員の募集でよく見るうたい文句と「日給〇円〜」の読み方
警備員の求人によく出てくるうたい文句は、大きく6つです。どれも働く人にうれしい条件ですが、「条件つき」か「金額に幅がある」ものがほとんどなので、まずは下の表で「どこを確かめればいいか」をつかんでおきましょう。
| うたい文句 | よくある中身 | 応募前に確かめるところ |
|---|---|---|
| 入社祝い金あり | 一定の日数を働いた後に支給される、何回かに分けて支給されることが多い | 支給の条件・時期・回数、途中で辞めた場合 |
| 寮あり・即日入寮 | 住む場所をすぐ用意してもらえる | 寮費・光熱費、給料から引かれる額、出るときのお金 |
| 面接なし | 対面の面接の代わりに、電話や登録の手続きで進めることがある | 登録の日に何をするか、研修の日程 |
| 履歴書不要 | 履歴書の代わりに、会社の登録用紙などに記入することがある | 提出する書類と持ち物 |
| 即採用 | 応募から採用が決まるまでが早い | 研修を終えて、現場に出られるのはいつか |
| 日給〇円〜 | 「〜」の上側は、夜勤や資格手当などを含む金額のことがある | 未経験・日勤・夜勤・研修中それぞれの金額 |
表の中でいちばん誤解しやすいのが「日給〇円〜」です。ここだけ、もう少しくわしく見ていきましょう。
「〜」の後ろに入っているものを分けて聞く
「〜」の前の金額は、その求人でいちばん低い目安として書かれていることが多いです。一方で上の金額には、夜勤の手当、検定資格を持っている人の手当、残業代などが含まれている場合があります。つまり、未経験で日勤から始める人が最初から上の金額をもらえるとは限らないということですね。
- 研修中の給料:現場に出るときとは別の金額が決まっていることがあります
- 日勤と夜勤:同じ求人でも、時間帯によって日給が分かれていることがあります
- 資格手当:どの資格を持っていると、いくら上がるのか
- 早く終わった日:作業が予定より早く終わったとき、日給がどう扱われるのか
給料の相場や日払いの仕組みまで広げると話が長くなるので、ここでは「〜」の中身を分けて聞くことだけ覚えておけば大丈夫です。
もうひとつ知っておきたいのが、賃金や労働時間などの条件は、雇う側が契約のときに働く人へ示すことが法律で決められている点です(出典:労働基準法 第15条(e-Gov法令検索))。示された条件が事実と違う場合は、働く人はすぐに契約を解除できるとも定められています。電話で聞いた金額と、契約のときに受け取る労働条件通知書などの内容が同じかどうか、見比べてみてください。
「日給〇円〜」の聞き方の例
「求人に日給〇円〜とありますが、未経験で日勤の場合はいくらになりますか?研修中の日給と、作業が早く終わった日の扱いも教えてください。」
入社祝い金と寮は「もらえる条件」と「かかるお金」を先に確認
入社祝い金も寮も、「いつ・どんな条件で・手元にいくら残るか」を先に聞いておけば、「思っていたのと違う」となりにくくなります。金額の大きさだけで決めず、条件とセットで比べるのがコツです。
入社祝い金は「支給の条件・時期・回数」を聞く
入社祝い金は、応募してすぐに全額が振り込まれるとは限りません。よくあるのは、次のような形です。
- 研修を終えて、決められた日数を現場で働いた後に支給される
- 一度にではなく、何回かに分けて支給される
- 一定の期間、在籍していることが条件になっている
- 「最大〇万円」と書かれていて、満額には別の条件がある
どれも珍しいことではありません。大事なのは、自分の働き方でその条件を満たせるかどうかです。たとえば週に1〜2日だけ働くつもりなら、「何日働いたら」という条件にいつ届くのかを計算しておくと安心ですよね。
入社祝い金の聞き方の例
「入社祝い金は、何日働いたら、いつ、何回に分けて支払われますか?満額をもらうための条件と、途中で辞めた場合の扱いも教えてください。」
寮・即日入寮は「寮費・光熱費・出るときのお金」を聞く
すぐに住む場所が決まる寮は、とても心強い条件です。ただ、住むためのお金は、給料から差し引かれる形になっていることが多いので、次の点を確かめておきましょう。
- 寮費は月にいくらか(日割りになるか)
- 光熱費・水道代は定額か、使った分だけか
- 布団や家電はついているか、レンタル代がかかるか
- 個室か、ほかの人と一緒の部屋か
- 寮から現場までの交通費は出るか
- 辞めるときは何日以内に出るのか、クリーニング代などがかかるか
なお、給料は全額を支払うのが原則で、税金や社会保険料など法令で決まったもの以外を差し引くには、労働組合や働く人の代表との書面の協定が必要とされています(出典:労働基準法 第24条(e-Gov法令検索))。給料明細に何がいくら引かれているかを見れば、手元に残るお金がわかります。
手元に残るお金の考え方
日給 × 働いた日数 − 寮費 − 光熱費など − 税金・社会保険料など = 手元に残るお金
「日給が高い+寮費がかかる」求人と、「日給は控えめ+自宅から通える」求人は、この式で比べると違いがはっきりします。
応募を検討されている方は、求人・応募フォームから気軽にお問い合わせいただけます。
「面接なし・履歴書不要・即採用」でも省けない確認と研修
面接や履歴書がなくても、警備員になれるかどうかの確認と、はじめての人が働く前に受ける研修(原則20時間以上)は省けません。どちらも法律で決まっていることなので、「面接なし」は「手続きが何もない」という意味ではないと覚えておきましょう。
18歳未満など、警備員になれない人の決まり
警備業法では、18歳未満の人と、次のどれかに当てはまる人は警備員になれず、警備会社もそうした人を警備の仕事につかせてはいけないと決められています(出典:警備業法 第14条・第3条(e-Gov法令検索))。
- 破産手続開始の決定を受けて、まだ復権していない人
- 拘禁刑以上の刑、または警備業法違反による罰金刑を受けて、刑を終えるなどしてから5年たっていない人
- 最近5年間に、警備業法や警備の仕事に関わる法令に違反する重大な不正行為をした人
- 集団で、またはくり返し暴力的な違法行為をするおそれがあると認められる人
- 暴力団対策法にもとづく一定の命令や指示を受けてから3年たっていない人
- アルコール・麻薬・大麻・あへん・覚醒剤の中毒者
- 心身の障害によって警備の仕事を適正に行えない人として、国家公安委員会規則で定める人
だからこそ、面接がない求人でも、登録のときにこの確認は必ず行われます。心配なことがある人は、応募の前に相談しておくと安心です。
登録の日に書く書類と、働く前の研修
警備会社は、警備員ごとに名簿を用意しておくことが決められています。名簿には氏名・本籍・住所・生年月日・採用した日などを書き、3年以内に撮った写真を貼ります。さらに、警備員になれない人に当たらないという誓約書を受け取ったことも記録しておく決まりです(出典:警備業法施行規則 第66条(e-Gov法令検索))。
つまり「履歴書不要」でも、本籍などの記入・写真・誓約書は必要になるということです。住民票などの公的な書類を求める会社もあるので、何を持っていけばいいかは応募の時点で聞いておくと、当日あわてずに済みます。
また、はじめて警備の仕事をする人は、原則として現場に出る前に20時間以上の研修(基本教育と業務別教育)を受けることが決められています(出典:警備業法施行規則 第38条(e-Gov法令検索))。「即採用」でも、この研修が終わるまでは現場に出られません。応募の段階では、研修の中身よりも「研修の日程と、研修中の給料」を聞いておくことを押さえておきましょう。
「面接なし・履歴書不要」の求人の聞き方の例
「面接なしとありますが、登録の日には何をしますか?持っていく書類と写真、研修の日程も教えてください。」
派遣では働けない|募集元が警備業の認定を受けた会社か確かめる
警備の仕事は、派遣社員として働くことが法律で禁止されています。雇い主は、公安委員会の認定を受けた警備会社でなければならないので、応募先がどんな会社なのかを確かめておきましょう。
労働者派遣法では、施設の警備、交通誘導や人混みの整理、現金や貴重品の運搬の警備、身辺の警備といった警備業法の警備業務について、労働者派遣事業を行ってはいけないと定めています。派遣を受け入れる側が、派遣された人にこれらの仕事をさせることも禁止です(出典:労働者派遣法 第4条(e-Gov法令検索))。
求人でよく見る「登録制」は、警備会社に登録して、働ける日にシフトを入れる働き方を指していることが多く、派遣会社に登録する働き方とは別のものです。求人サイトなどを通して応募するのも問題ありません。大切なのは、雇用契約を結ぶ相手(雇い主)が警備会社そのものかどうかです。また警備業法では、警備会社が自分の名義を貸して、ほかの人に警備業をさせることも禁止されています(出典:警備業法 第13条(e-Gov法令検索))。
募集元が認定を受けた警備会社か確かめる方法
警備業を営むには、都道府県の公安委員会の認定を受けなければなりません。認定の有効期間は5年で、続けるには更新が必要です(出典:警備業法 第4条・第5条・第7条(e-Gov法令検索))。
認定を受けた警備会社は、そのことを示す標識を主たる営業所の見やすい場所に掲げ、あわせてインターネットでも公開することになっています。ただし、常時使用する従業者が5人以下の場合や、自社のホームページを持っていない場合は、インターネットでの公開は求められていません。認定を受けていない会社が、標識やそれに似たものを掲げることは禁止されています(出典:警備業法 第6条、警備業法施行規則 第7条(e-Gov法令検索))。
応募前にできる確かめ方
- 募集している会社のホームページに、認定を受けたことを示す標識が載っているか
- 求人票や会社概要に、認定した公安委員会の名前と認定番号が書かれているか
- 登録や説明会の会場が営業所なら、標識が掲げてあるか
- わからなければ、「雇用契約を結ぶのはどの会社ですか?」「認定番号を教えてください」と電話で聞く
雇い主の会社名や認定番号は、聞けばすぐに確かめられる内容です。遠慮せずに聞いてみてくださいね。
よくある質問
警備員の募集のうたい文句について、応募を考えている人からよく出る疑問をまとめました。どれも応募前の電話で確かめられる内容なので、気になるものから読んでみてください。
- Q. 入社祝い金は、途中で辞めたらどうなりますか?
- A. 扱いは、会社が決めている支給の条件によって変わります。「一定の日数を働いたら支給」「何回かに分けて支給」という形が多く、条件を満たす前に辞めると、まだ受け取っていない分はもらえないことがあります。応募前か契約のときに「途中で辞めた場合はどうなりますか?」と聞き、説明された内容が書類でも同じか確かめておくと安心です。
- Q. 面接なし・履歴書不要の求人でも、採用されないことはありますか?
- A. あります。警備業法では、18歳未満の人や、一定の刑の執行を終えるなどしてから5年たっていない人などは警備員になれないと決められていて、警備会社はそうした人を警備の仕事につかせてはいけません。そのため面接や履歴書がなくても、登録のときに本籍や生年月日などを記入し、警備員になれない人に当たらないという誓約書を出す流れになります。
- Q. 寮に入ると、給料からいくら差し引かれますか?
- A. 金額は会社や寮によって違うため、一律には言えません。寮費のほかに、光熱費や水道代、布団や家電のレンタル代が別にかかることもあります。給料から差し引けるのは、税金や社会保険料など法令で決まったもののほかは、労働組合や働く人の代表との書面の協定がある場合に限られます(労働基準法 第24条)。月にいくら引かれるかを先に聞きましょう。
- Q. 派遣会社から警備の仕事を紹介されたら、働いても大丈夫ですか?
- A. 警備の仕事は、労働者派遣法で派遣が禁止されています。派遣会社に雇われたまま、よその会社の指示で警備をする働き方はできません。一方で、求人サイトなどを通して応募し、警備会社と直接雇用契約を結ぶのであれば派遣にはあたりません。契約書に書かれた雇い主が、公安委員会の認定を受けた警備会社かどうかを確かめてください。
- Q. 「日給〇円〜」の金額は、未経験でももらえますか?
- A. 求人によって違います。「〜」の前の金額はその求人でいちばん低い目安として書かれていることが多く、上の金額には夜勤や資格手当、残業代などが含まれている場合があります。研修中の日給が別に決まっていることもあるので、「未経験・日勤・研修中はそれぞれいくらですか?」と分けて聞くと、実際にもらえる金額がつかみやすくなります。
まとめ|応募の電話で聞いておきたい質問リスト
警備員の募集でよく見る入社祝い金・寮・面接なし・「日給〇円〜」は、条件とお金の中身を聞けば、安心して選べる情報に変わります。あわせて、雇い主が認定を受けた警備会社かどうかも確かめておきましょう。応募の電話では、次の質問をそのまま使ってみてください。
応募の電話で聞いておきたい質問リスト
- 「日給〇円〜」は、未経験・日勤・夜勤・研修中でそれぞれいくらですか?
- 作業が早く終わった日や、中止になった日の給料はどうなりますか?
- 入社祝い金は、何日働いたら、いつ、何回に分けてもらえますか?途中で辞めた場合は?
- 寮費・光熱費などは月にいくらで、給料から引かれますか?退寮のときにかかるお金はありますか?
- 登録の日に持っていく書類と写真、研修の日程を教えてください。
- 雇用契約を結ぶのはどの会社ですか?認定番号を教えてください。
「こんなことまで聞いていいのかな」と思うかもしれませんが、条件を先に確かめておけば、働き始めてからも安心して続けられます。気になる求人を見つけたら、まずは電話で一つずつ確かめてみましょう。
出典(法令)
- 警備業法(e-Gov法令検索):https://laws.e-gov.go.jp/law/347AC0000000117
- 警備業法施行規則(e-Gov法令検索):https://laws.e-gov.go.jp/law/358M50000002001
- 労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律(e-Gov法令検索):https://laws.e-gov.go.jp/law/360AC0000000088
- 労働基準法(e-Gov法令検索):https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000049
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